ヴィーガン生活をしている大人は子どもにも同じ食生活をさせて、果たして良いのでしょうか?
実は、ヴィーガンでは子供の成長に必要な栄養素が欠乏する可能性が示唆されています。栄養が足りないと、健康に影響が出たり発育に支障が出たりする恐れがあります。
そこで今回は、ヴィーガンが子供の成長にどのような影響をもたらすかについてお伝えします。
動物性食品を摂取しない食事で欠けがちな栄養素とは?
1. タンパク質(アミノ酸)
2. オメガ3系脂肪酸
3. カルシウム
4. 鉄分
5. 亜鉛
6. ビタミンB12
7. ビタミンD
子供の成長に特に必要な栄養素とは
ヴィーガンの食事は、動物性の食事は基本的に行いません。これは子供の成長に向いているのでしょうか。たしかに植物性の栄養は豊富に摂ることができます。しかし、子供の成長には動物性食品からしか得られない栄養素も必要なのです。
1. たんぱく質
2. 炭水化物
3. カルシウム
4. ビタミン類
5. 鉄などのミネラル分
14歳までの子供は体重1kgあたり約0.5~0.93mg(年齢によって異なる)のタンパク質が必要とされています。ヴィーガン食でよく用いられる大豆だけでそれだけの量を摂るのは、正直なところ難しいでしょう。
ヴィーガンで不足しがちな栄養素としてカルシウムはしっかりした永久歯を育てたり、力強い骨を形成したりと子供の健康的な成長には必要不可欠です。
ヴィーガンで不足しやすい栄養素として前述したビタミンB12は、子供に不足すると発育不全や成長の遅れなどが心配されます。
また、ビタミンDは乳児では5.0μgが目安(記載外)とされていますが、ビタミンD不足による乳児のくる病発症例が増加しています。いずれも注意したい栄養素です。
ヴィーガンで不足しやすいミネラルの1つ、鉄分は子供では1日に3.5~8.0mg必要とされています。不足すると脳への影響が心配されます。
子どもの身体の成長や健康維持には動物性食品の栄養も必要!
もちろんヴィーガンが悪いわけではありません。しかし、小さな子供は自分で食べ物を選ぶことができないのです。動物性食品にしか含まれない栄養素もあるので、最低でも摂取目安量分は摂れるよう、周りの大人が働きかける必要があります。
不足しがちな栄養はヴィーガン食以外のものから補って、子供の健やかな成長をしっかりサポートしましょう。